旅の参考に!
インド旅行と下痢対策(参考の案)
1、現状
数年前、私たちはメンバーの故郷ブバネハシャルに9日間の旅に出かけました。旅行前に、計画の参考にするため様々なことをインド旅行経験者に尋ねました。そうしたところ、「下痢」が大問題であることを知りました。しかも現地入院や帰国後に入院までもした方がいました。私たちは中高年、下痢で入院などしたら、致命傷にもなりかねません。
そこで、旅行経験者10人ほどに詳しく事情を聞き対策を講じることにしました。まずは現状、こんな内容でした。
(1)大手企業社員20人がインド出張。リスク管理ができている筈なのに、全員が下痢。
(2)ある知人は「インド旅行は面白かったが、帰国してからも下痢が止まらず入院。職場を首になるかと思った。」とのこと。
(3)インドで出会った日本人のボランティアグループの若いリーダーは「下痢はインド旅行につきもの」経験してインドを知るんだ。」との暴言。
(4)バックパッカーとしてインド旅行に20歳代の息子を送りだした親3人の話(全く関係ない3人)では、3人ともひどい下痢で1週間入院。強力な薬があるらしい?です。また、病院食は毎食カレー。他のメニューはないそうです。
(5)私のお寺の住職は20歳代、ブッダガヤへの修行を兼ねた旅行中、1週間の入院。
(6)大手旅行社の現地担当者談。「当社のツアーでは、衛生管理の行き届いたレストランやホテルを準備していますので、下痢をして入院するようなケースは2割以下です。ご安心してお越しください。」とのこと。たった2割ですって。5人で行っ
たら、1人が下痢で入院するだけ。???でも、旅行スケジュールがめちゃくちゃになるだろうに、と言うと、担当者「当社の現地担当者が病院もお世話をしますから、ご安心してお越しください。」とのことでした。・・・全然、安心できませんでした。
こんな体験談を聞けば聞くほどインド旅行を躊躇してしまいます。しかし、原因があるはずで、それを探って対策を講じれば、下痢を防ぐことができるのです。
実を言うと私は、牡蠣を食べれば確実に下痢をするような弱い胃腸の持ち主です。そんな私がこのインド旅行では、適切な対策によって下痢をせずに旅行を楽しむことができたのです。(もちろん、運が良かっただけかも・・・)多くの中高年の方にもインドを楽しんでいただきたくて、そのノウハウを披露します。
2、原因の推定
ある大手商社に勤める友人が答えをくれました。下痢の原因は「カレーの油」。油が日本のものとは違います。水牛、羊等の動物系のバター油のようで、植物油が中心の日本人には強すぎます。これがたっぷりとカレーのベースとなっています。更には、暑さによる疲労に、慣れない強いスパイスも胃腸を激しく刺激するようです。
ただ、これで腹を壊しても、1回か1日の消化不良で終わりそうです。入院までして悪化するのは、体力を消耗し、更に細菌に犯されるのでしょうか。その辺りの追究はまだまだです。(入院した人は結構ハードな旅行日程で無理を平気でするタイプに思えました。)
3、対策の案(あくまで参考です)
(1)うまいうまいと言って、カレーを食べ過ぎないこと。カレー汁を掛けすぎずに、ご飯を食べる。
(2)日本食を持参。水の対策は、他の東南アジア等の旅行時と同様。
(3)見学先を欲張らず、休養の日程も配慮する。
ラタ・ヤットラとは・・・
ラタとは「山車」、ヤットラは「祭」という意味があります。
東インド、オディシャ州の聖地プリーは、海沿いの小さな町で、ヒンドゥー教の四大聖地の一つです。プリーにはジャガンナート寺院があり、「宇宙の主」という意味の名を持つジャガンナート、そして妹のスバドラー、兄のバララーマが祀られています。この寺院では、年に一度6~7月にラタヤットラ祭が開催され、神々が巨大な山車(高さ約12m)に乗り、大きな寺院からお出になられます。その山車を見ると福徳があると信じられ、毎年約100万人もの信者が山車を見るために集まります。日本の祇園祭の元になったとも言われています。
ジャガンナートとは・・・
ジャガットは「宇宙」、ナートは「主」という意味があります。
ビシュヌ神の化身であり、クリシュナ神も同一の存在です。
ジャガンナートは黒い色をしており、大きな丸い目が特徴です。また手足はなく、とてもシンプルな姿をしており、これは神話によると、未完の姿のためだと言われています。寺院では、妹スバドラー、兄のバララーマと一緒に祀られています。オディシャの人々にとってジャガンナートは偉大な宇宙全体の主でありながら、家族の一員ように近しくもあり、心から尊敬され、愛されています。ジャガンナートは、オディシャの人々の心、そして生活にとって、なくてはならない大切な存在です。