ラタ・ヤットラとは・・・
ラタとは「山車」、ヤットラは「祭」という意味があります。
東インド、オディシャ州の聖地プリーは、海沿いの小さな町で、ヒンドゥー教の四大聖地の一つです。プリーにはジャガンナート寺院があり、「宇宙の主」という意味の名を持つジャガンナート、そして妹のスバドラー、兄のバララーマが祀られています。この寺院では、年に一度6~7月にラタヤットラ祭が開催され、神々が巨大な山車(高さ約12m)に乗り、大きな寺院からお出になられます。その山車を見ると福徳があると信じられ、毎年約100万人もの信者が山車を見るために集まります。日本の祇園祭の元になったとも言われています。
ジャガンナートとは・・・
ジャガットは「宇宙」、ナートは「主」という意味があります。
ビシュヌ神の化身であり、クリシュナ神も同一の存在です。
ジャガンナートは黒い色をしており、大きな丸い目が特徴です。また手足はなく、とてもシンプルな姿をしており、これは神話によると、未完の姿のためだと言われています。寺院では、妹スバドラー、兄のバララーマと一緒に祀られています。オディシャの人々にとってジャガンナートは偉大な宇宙全体の主でありながら、家族の一員ように近しくもあり、心から尊敬され、愛されています。ジャガンナートは、オディシャの人々の心、そして生活にとって、なくてはならない大切な存在です。